原始怪鳥  リトラ


『ウルトラQ』 第1話
「ゴメスを倒せ!」

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ポリストーン製スタチュー
塗装済み完成品
浪漫堂 1996年



 “ポリストーン”という、当時はまだ目新しかった素材を使った前人未到の新シリーズ。尾羽の塗装彩色の緻密さに、シリーズ一発目(他のラインナップは、ゴメスゴローナメゴンペギラ)に賭ける意気込みが伝わって来る。材質上壊れ易く、また塗装も剥げ易いのが難点だ。本品も残念ながら、最大の見せどころである尾羽の塗装が剥落している。ベースの岩場に予め足爪が配されていて、そこに足首パーツを差し込むという工夫が涙ぐましい。リトラのあっけらからんとした、罪の無い鳥類顔に注視。そして黄金色を纏ったその鳥の姿は、まさに神々しい。


『HG円谷英二セレクション』
バンダイ 2001年7月3日


 「円谷英二生誕100周年記念」の恩寵品。当然ゴメスと一緒にラインナップされた。北山トンネル工事現場をベースに配し、カラフルな塗装はまさにリトラの神々しさだ。スケール的には倍の大きさがある筈のゴメスと、同等のスケールで作られてしまっているが、何よりも斯様な色鮮やさで、カプセルトイサイズのリトラが商品化されたことは素直に嬉しい。

『ウルトラ怪獣名鑑シリーズEX
ウルトラパノラマファイト』
ラウンド1
バンダイ 2006年

 リトラが鳥であるということと、多面体による球型のフォルムが故、それは「卵」と思われがち。だがその実、雛リトラを被嚢していたものはクチクラ、つまり「蛹」である。そのリトラの蛹状態をフィギュア化。とは言え、ゴメスの附随品として台座にちょこなんと配われているだけで、ほんの添え物程度の扱いだ。だが高額商品以外で「蛹」に言及したものは、後にも先にもこれだけなので、先ずはその稀少性を言祝ぐべきであろう。包裹されたリトラの体躯を準える楕円体状の集合果、即ちパイナップル。そのほんのりとした青み掛かりに、瑞鳥の孵化(ないし羽化)を期せよ。




原始怪鳥  リ  ト  ラ


『ウルトラQ』 第1話
「ゴメスを倒せ!」

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