シークレットとしてアソートされたジュランのモノクロ版。モチーフとして単なる「花」であるジュランは、怪獣としての魅力に乏しい。よって商品化にはあまり恵まれないのは当然で、わずかにガレージキットやリアル系ソフビ人形などの高額商品にその例を見るばかりであった。そういった意味では、この食玩のジュランは貴重な商品化と言えよう。特殊な形状ゆえ自立は叶わないので、根付いた東京広告社ビルを寄り処にしているのは、他のジュランのフィギュアにも同じく見られる傾向だ。ジュランに貫かれたビルの崩壊具合が精緻に造形されているが、やはりあの「世紀の開花」は映像作品ならではの魅力である。フィギュアでは敵わない。