名鑑シリーズ終了を記念して出版された書籍のオマケとして、初回限定で封入されたフィギュア。このほかネット通販で注文がなされたものには、カラー版のナメゴンが附属した。本品は書店販売版でモノクロ仕様。ナメゴンが大蔵島の洞窟から這い出て来たシーンを立体化。この直後海に転落して没す。断崖にしがみ付く万城目が臨場感を煽り、そこに場面切り取りのセンスを観止めることができよう。ナメゴン自体のフィギュアについては、モノクロ塗装ながら良く出来た“ぬらつき”に刮目。「湿潤な活沢さこそ命」と言って良いナメゴンの、妖しい息遣いを見るようだ。目玉の血管がタンポ印刷で再現されているという、何とも執念の篭もった逸品。シリーズのコレクターなら、メモリアルとして持っておきたいアイテムだ。
昭和当時のブルマァク人形を、ガシャポンサイズに縮めたもの。マルサン1期カラーで彩色されたこのナメゴンは、オリジナルの物では超人気で、かなりのプレミアがつく。フザけているとしか言いようのないびっくり顔には愛嬌があり、背中のイボイボに施されたメタリック塗装の気持ち悪さと併せて、オモチャとしての魅力は申し分無い。白く描くことによって表現されたヒゲに、当時の真摯なオモチャ作りが偲ばれる。
カプセルトイから移行して、箱入りで販売された『ブル魂』シリーズ。タグ付きビニール入りという、昭和当時の販売体裁になっている。さほど有り難味を感じない蓄光仕様も、「妖しく光るナメゴン」ならでは相応の意味があろう。
「ウルトラマン」第37話『小さな英雄』の中で、デパートの玩具売り場に現われたピグモンのイマジネイション。そこに陳列されていた、ナメゴンのブルマァク人形である。小さくなって、とことんかわいらしいブルマァクのナメゴンだ。是非『ブル魂』のものと並べて、親子ナメゴンを観賞していただきたい。