幼獣エレキングを持ってない方がAで、顔色はピンク。持っている方がBで、顔はオレンジだ。両者塗り分けているのは嬉しいのだが、長い『HGウルトラマン』シリーズ史上で初の1/2アソートという暴挙をやってしまったいわく付きの弾だ。女性らしい体のラインは見事である。
宇宙船内で二人揃って正体を現わした、ラストのシーンを立体化。無邪気にも次回の地球襲撃を胸に秘め、しかしこのあと飛んで来たセブンにやられた。モニターなどの機器類がはめ込まれた2本の柱が外側に向かって扇状に立ち、狭い台座上に船内セットの拡がりを巧みに表現している。ピット星人自体の造型・彩色も良く、何よりもラストの場面の雰囲気が素直に伝わる名鑑シリーズの白眉だ。ちなみに台座の六角形は、ピット星人の八角形の宇宙船をイメージしてのことであろう。
顔と目の塗り分けは嬉しいが、セット販売ではなく別売りだったことが難だ。値段が高過ぎる。女性らしい体の稜線ではあるが、マンガ版のイメージで、やけにツルンとした仕上がりだ。