そのあまりにも複雑な造型ゆえ、ガレージキットからさえも敬遠されてきた不遇のワイアール星人。バンダイHGシリーズのこの英断に素直に拍手を送りたい。彩色は前面だけで、背面には施されず成型色むき出しである。さすがに工場に断られたとか。しかし、頭部からはみ出たツタのこの抜き具合は見事だ。
こちらはHGシリーズのものより深い緑色で彩色されている。台座には小田急線の線路とトンネルがあしらわれ、その気の利いた配慮が嬉しい。この後セブンと戦って、真っ二つにされて最後は焼かれてしまう。等身大時の恐怖再現も、名鑑シリーズとして見てみたかったところだ。